こんにちは😊
台東区御徒町にある歯医者
ビーノ御徒町歯科クリニック ブログ担当です。
去年分院のハートリーフ歯科クリニックにEr:YAGレーザー(エルビウムヤグレーザー)が導入され、今年人形町駅前クロス歯科にもこちらのレーザーが導入されました✨
炭酸ガスレーザーは当院にもありよく治療に使用していますが、Er:YAGレーザーの導入はまだです。
歯科のレーザー治療では何が出来るのか、今回は歯の治療で使う、『レーザー』についてお話したいと思います。医療でレーザーというと、皆さん最初に思い浮かぶのはエステや美容クリニックで使うお肌に対してのレーザー治療ではないでしょうか。美容クリニックでは施術内容によって様々なレーザー機がありますよね。
歯科でも治療に使う専用のレーザーがあります。
◆歯科で使うレーザーの種類
レーザーといっても、いろいろな種類があります。
レーザーの種類は主に、レーザーを発生させる物質に何を使うかで分類されます。
歯科で使うレーザーには、
①炭酸ガスレーザー
②Er:YAGレーザー
③Nd:YAGレーザー
④半導体レーザー
の4種類あります。
それぞれどんな特徴があるのか見ていきましょう☺️
①炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーは、遠赤外線領域に属するレーザーで、レーザー光は無色です。
軟組織の切開・止血・凝固に優れています。
②Er:YAGレーザー(エルビウムヤグレーザー)
Er:YAGレーザーは、中赤外線領域に属するレーザーで、レーザー光は無色です。
水への吸収特性が高く、炭酸ガスレーザーの10倍くらいの吸収率です。
組織表面の水分に反応し、一瞬で微小水蒸気が生じ、機械的に組織が破壊されます。
虫歯を削るなど、硬組織の切削ができます。
③Nd:YAGレーザー(ネオジウムヤグレーザー)
Nd:YAGレーザーは、近赤外線領域に属するレーザーで、レーザー光は無色です。
このレーザーの光は組織透過性に優れています。
切開などよりも止血や凝固作用に優れているものです。
④半導体レーザー
半導体レーザーは、可視光線や近赤外線領域に属するレーザーで、可視光線の波長だと赤く見えます。
赤外線領域だと目に見えません。
半導体レーザーは連続発信波とパルス波発信の2つの出力方式を持っていて、パルス波にするほうが熱による組織のダメージは少ないです。
また、組織浸透性はNd:YAGレーザーよりも大きいです。
水分への吸収はほとんどなく、Nd:YAGレーザーより低いです。
主に組織の切開・殺菌・疼痛緩和に使用します。
このように、歯科で使うレーザにも様々な種類と特徴があります✨
☆レーザー治療のメリット☆
⚫︎ほとんどの処置において無麻酔または麻酔の量を減らすことができる
⚫︎軟組織の切開においてはメスによる切開に比べ
- ほとんど出血しない、または出血が少ない
- 術後の痛みがない
- 化膿しにくい
- 傷の治りが早い
⚫︎硬組織のドリルでの切削に比べ
- エナメル質に電裂ができない
- いやな音がしない
⚫︎歯周病の治療において短期間での処置が可能(健康保険適応にならない場合あり)
⚫︎口内炎や口角炎においてすぐに痛みをとることができる
また、導入したEr:YAGレーザー(エルビウムヤグレーザー)では以下の治療に効果的とされています✨