口腔外科

埋伏歯の抜歯

抜歯はどの医院でも行っている一般的な治療になりますが、実は、処置が容易なケースから難しいケースまで多岐にわたります。難しいケースの場合、しっかりと事前の診査診断を行わなければ、非常に時間がかかってしまったり、場合によっては多くの出血や一時的な麻痺が生じる場合もあります。そのため、当院での親知らずの抜歯は下記の体制で安全に対応をしております。
一般の歯科医院では、難しい症例の場合、通常は大学病院に紹介状を持って行っていただき、そこで治療してもらうケースがほとんどです。しかし大学病院ですと、とても混みあい、治療までにかなりの時間がかかってしまうのが現状です。
当院には病院歯科にて口腔外科を専攻していたドクターも在籍しておりますので、通常は大学病院でしか抜くことが出来ないような歯やお口の中に関する小手術なども行っていますので、安心して治療を受けていただけます。

CT(三次元立体画像撮影装置)による事前の診査診断

当院には精密な診査診断を可能とする「CT」を導入しておりますので、三次元の画像が得られます。一般的に利用されている「二次元」レントゲンと比べしっかり位置関係を把握することができます。したがって、抜歯の難易度を的確に把握し適切な診断処置を行うことが可能になります。

親知らずの抜歯

親知らずは何が何でも抜かなくてはいけないわけではありません。
親知らずを残しておくことで、将来、入れ歯やブリッジの土台として使ったり、どこかの歯がだめになった時に親知らずを移植できるメリットもあります。
ご自身の親知らずを抜く必要があるかどうかも是非ご相談ください。

親知らずを抜歯するメリット/デメリット

メリット
  • 日々のブラッシングがしやすくなることで虫歯・歯周病の予防になる
  • 親知らずが原因の口臭(磨き残し)が改善される
  • 親知らずが原因で歯並びが悪くなるのを防止します。
デメリット
  • 治療後、腫れることがある(腫れた場合でも数日で治まります)
  • 抜歯することで空いた穴に食べ物が詰まることがある(約1か月間ほど)

患者さんによって様々な状況が考えられますので、まずは歯科医師と相談の上、現状把握、そして 親知らずを残しておいた場合の利点と欠点を理解することをお勧めいたします。

正中過剰埋伏歯

上顎正中過剰歯の多くは上顎の中切歯の萌出遅延や正中離開から小児期に気づかれる。上顎の埋伏歯は正中離開、歯列不整、感染、近接する永久歯の歯根吸収などを引き起こすことがある。 また抜歯は歯冠周囲の軟組織から歯原性腫瘍や囊胞を発症することがあるので、永久歯の歯根損傷や歯髄壊死のリスクを考慮しながらこれを行う。
正中過剰埋伏歯』は日常の診療でしばしば見られる歯数異常疾患です。そのなかでも上顎前歯部は好発部位です。
『正中過剰埋伏歯』は、その埋伏状態によって歯列不正,正中離開,永久歯萌出遅延などの障害を引き起こすことがあります。
通常、自覚症状が無く、レントゲン検査で発見されることが多くあります。
年齢や永久歯の成長具合によって治療方針に苦慮することも多く、抜歯時期や抜歯方法については統一された見解は無いようです。当医院では、抜歯手術に耐えられる年齢を考慮して7〜8才を目安に対応させていただいております。
7才前後で上の前歯(中切歯)が萌出してきますが、その際に歯が大きく離れ過ぎていたり、歯並びに異常を感じた時には、レントゲン写真で検査してもらうことをお勧めします。

歯の移植

むし歯や歯周病などで歯を失ってしまった場合、通常はブリッジや入れ歯、インプラント治療を行いますが、親知らずなどの余っている歯があって適切な条件が揃っていれば、その歯を欠損部に移植して機能を回復させることができます。
歯の移植治療は、
①移植できる歯がある
②患者さんの年齢や移植する歯の形態が移植に適している
③移植する部位と移植する歯の大きさが合っている

など様々な条件をクリアする必要があり、術者にとっても簡単な治療ではないため、積極的に行っている歯科医院は多くありません。

メリット
  • 自分の歯で欠損部を回復できます
  • 移植する歯は天然歯のため歯根膜が存在します。
  • ブリッジと違い隣接する歯を削らないで済みます。
  • 天然歯のためメインテナンスしやすいです。
  • インプラントに比べて治療費を抑えることができます。
デメリット
  • 移植する歯に様々な制限があり、適応範囲が狭いです。
  • 患者さんの年齢や欠損部の状態、治療内容により予後に差が出ることがあります。
  • 術後に歯根吸収などを起こすことがあります。
  • 手技が複雑になることがあります。

歯の再植

歯根破折とは、歯の根の部分に垂直にヒビが入っていたり、完全に割れてしまっている状態を言います。
「歯が割れる」という言葉は、もしかしたらあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、実は、永久歯を失う原因として、歯周病(41.8%)や虫歯(32.4%)に次いで3番目に多いのが、この破折(11.4%)による抜歯だそうです。
一般的に歯が破折してしまった場合、治療の手段としてはほぼ抜歯しかないというのが現状で、歯の破折は歯の臨終といった表現をされてきたりもしました。
ですが、現在では、歯科技術の発達や材料の進化により、破折してしまった歯でも、条件によっては残せることが可能な場合も出てきました
もし、「歯が割れてしまっているので抜歯しかない」と言われてしまった場合でも適応できる可能性がありますので、まずは是非ご相談いただければと思います。

歯根分割

歯根分割法とは、自分の歯をぎりぎりまで残す、できるだけ歯を抜かずに治す治療方法です。
奥歯は上顎で3根管、下顎で2根管と複数の根を持っています。そして、全ての歯根が同時に悪くなるとは限りません。
そのようなとき、問題のある歯根だけを部分的に抜歯して健全な歯根を残す方法を歯根分割抜去法と言います。
下顎大臼歯などに多くみられる2根の歯は 歯を2分割することから、ヘミセクション、上顎大臼歯などの3根ある場合に1根を分割抜去することをトライセクションと呼びます。
適応症として、重度の歯周病や歯根破折、根管治療を試みるも改善されない根尖病巣、根面う蝕などがあります。
その治療手順は、


①根管治療

神経が残っている場合は、あらかじめ神経を取る治療、すでに神経が取ってある歯でも根尖病巣が存在する場合に、根管治療を終わらせておきます。


②一部切断

麻酔を行った後で、根が枝分かれする部分で切断します。


③抜歯

1根だけを抜歯します。つまり、下顎の大臼歯であれば2根のうち1根だけ残して、上顎の大臼歯であれば3根のうち 2根を残して、治療困難な状態の1根だけ抜歯します。


④被せ物

残した根に冠を被せます。歯を切断して部分的に根を抜歯して残した歯は、抜歯した傷が治った後に被せます。単独で被せる場合や、部分的に抜歯した根の部分をブリッジの土台として利用します。


歯根分割抜去法の利点は、半分でも残すことが出来れば歯は小さくなりますが、入れ歯やインプラントを避け、ブリッジを選択することも可能になります。
また臼歯を分割しないで1本丸ごと抜くよりも、ブリッジが短くできたり、むし歯でない歯を削らなくてすむのというメリットもあります。

歯根分離

歯根分離法とは、根分岐部病変に適用される治療法です。ルートセパレーションとも呼ばれています。
分岐部を近遠心的に切断することで、清掃性を高めます。分離された歯には、歯冠補綴が施され、清掃性の高いスペースが確保されるのです。
大雑把に言えば、1本の大臼歯を2本の小臼歯に分離するのが歯根分離法です。歯根や歯槽骨が健康でなければ、行うことが難しいです。

歯根分離法の適応

歯根分離法は、基本的に下顎大臼歯の貫通型分岐部病変に適用されます。Lindheの分類で言えば、3度の状態で適用されることになります。

歯根分離法の術式

歯根分離法の術式は、生活歯と失活歯で異なります。
生活歯のケースでは、歯根分離法を行う前に、麻酔抜髄法を施すことになります。
失活歯のケースでは、必要に応じて感染根管治療を行います。
また、術前と術後にフラップ手術を併用することが望ましいです。
そして、全ての処置が終わった後に、歯冠補綴を行います。
適切な形態を得ることができれば、比較的予後が良好な治療法と言えます。

歯の外傷・打撲・脱臼

事故やスポーツなどで、不幸にして歯が抜け落ちてしまっても、抜けた歯の保存状態や歯科医にかかるまでの経過時間によっては、歯を元の位置に戻し、長期間機能を営ませることができます(再植)。歯を乾燥させないこと(歯根膜繊維の生存)、再植固定まで2時間以内が一応の目安となります。
歯を湿潤状態で保存するといっても、水道水に浸しては歯根膜繊維の生存は望めません。身近に使える溶液としては、牛乳がよいとされています。また、学校の保健室には市販の歯の保存液が常備されていることがあります。その他、生理食塩水なども有効です。まわりに何も無い場合は、唾液に浸してください。再植後、歯随の保存までは困難な事が多いですが、萌出してから2、3年以内の根未完成永久歯では、歯髄の再生が期待できる可能性も僅かながらあります。
歯根膜繊維の歯槽骨への生着には、固定期間が比較的短い方が有利なようです(1週間から10日)。歯根膜が生着しないと歯根は直接歯槽骨と癒着し、再植歯と隣りの歯との高さが年々違ってきます。また、著しい歯根吸収をおこし1、2年以内に抜去せざるを得ない場合もあります。しかし、歯列咬合の成長期に、入れ歯などでなく自前の歯で過ごせることは子どもにとって幸せであり、再植の意義は極めて高いといえます。

歯根破折

破折とは『歯の骨折』です
歯冠(しかん)破折(はせつ)とは、歯の見える部分が割れる事を言い、スグにわかる症状です。
歯根(しこん)破折(はせつ)とは、歯の歯肉に埋まって見えない部分の歯根まで割れる状態をいい、歯牙(しが)破折と言います。
歯根破折では見た目では判らない事が多く、骨の中の歯根が割れている状態なので、レントゲン検査による診査・診断を行います。
歯冠破折=目で見てわかる部分が割れるの場合は、自分の歯を残して治療をする場合が多いですが、歯根破折=目で見てわからない部分が割れる場合は、抜歯になるケースも考えられます。
万が一抜歯になった場合の治療法は近年、『義歯=入れ歯』か『ブリッジ治療』か『インプラント治療』が一般的でしたが、当院では自分の歯を移植する『歯牙移植』も新たな治療として採用しております。 親知らずやかみ合わせの無い歯、転位した歯や矯正治療の為に抜歯対象となる歯を、歯が欠如した部分へ移植したり、歯冠破折や歯根破折などで割れた修復し再植する事も可能です。
割れた歯を接着し再植修復
歯の根の先に化膿した膿の袋があり治療が難しい時は、一度その歯を抜歯して根の部分をキレイにし、割れた部分を生体親和性の高い接着剤で修復した後に再植します。

サイナスリフト

上あごの奥の骨のすぐ上には副鼻腔の一つである「上顎洞」という空洞があり、鼻の穴から繋がっており、そこに炎症が起きて膿がたまると蓄膿症になります。
骨が薄く、その上顎洞にインプラントが突き抜けてしまうと、鼻の穴と交通してしまうので、感染のリスクがあります。
そこで、サイナスリフト・ソケットリフトという術式によって、上顎洞の底にある粘膜を剥がして、持ち上げた部分のスペースに自分の骨や人工骨などを移植して、骨を増やすことで、インプラントを埋め込む骨の高さを確保するのです。
「上顎洞」の側面から骨に穴を開け、「上顎洞」の粘膜を剥がして、持ち上げた部分のスペースに自分の骨や人工骨などを移植する方法です。
この方法に適しているのは、骨の量が著しく不足している方です。もともと、インプラントを固定するくらいの骨が残っている場合は、インプラントを同時に埋入することが可能です。しかし、1〜2mmくらいの薄い骨しか残っていない場合は、骨の移植だけを先におこない、約4〜6ヶ月間、骨の成熟を待ってからインプラントを埋入することもあります。ラテラルアプローチ、ラテラルウィンドウテクニックなどとも呼ばれます。
上あごの奥歯が抜けた状態が長く、骨がとてもやせている
「上顎洞」内に炎症がない
他院で骨の不足によりインプラント治療を断られた方

メリット・デメリット・リスクについて

メリット

骨の薄い方でもインプラント埋入が可能
他の医院で骨が薄く、インプラントの埋入が不可能と言われた方でも、インプラント埋入ができます

デメリット

費用が高額となります
高度な技術が求められるため、治療費が高額となります。

リスク

術後の腫れや痛み、内出血などを生じることがあります

上顎洞炎という症状になる可能性もあります
「上顎洞」底部の粘膜が破れた場合、移植した骨移植材が「上顎洞」を通じて鼻の内部に飛散し感染を起こし「上顎洞炎」という症状になることがあります

手術後も出血が続くことがあります
「ラテラルアプローチ」においては、横から骨に穴を開ける際に、「後上歯槽動脈」という血管に触れることがあり、手術後も出血が続くことがあります

増骨・骨移植

インプラントの埋め込みが可能な骨にするための再生治療です。
GBR法ともいい、骨の元になる自家骨または骨充填材を骨を増やしたい部分に置き、その上から特殊な専用膜を使用し、あごの骨の再生を誘導する手術です。

歯槽骨整形・骨隆起切除(デンチャー)・骨鋭縁

骨鋭縁

抜歯後1~3か月の間に抜歯窩周囲の歯槽骨は少しずつ吸収して、ほとんどの症例では歯槽堤が平滑で義歯の装着の障りとなることはない。しかしながら、ときには歯槽鋭縁が残り、義歯装着の障害になることがある。このような場合には、骨の鋭縁や隆起を削除して平滑にする必要があります。

骨隆起

原因としては噛み締めや、食いしばりなどにより生じます。過剰な噛む力により刺激を受けた顎の骨が徐々に盛り上がって生じるとされています。
また、遺伝的な要因もあるようです。

経年的に増大してくる場合もあり、一度気になると心配になるかと思いますが、特に危険な病気ではなく、それだけでは痛みもないため基本的には取り除く必要はありません。
しかし、以下のように不都合なこともあります。

  • 骨隆起により入れ歯が適合しづらい
  • 骨隆起が邪魔で発音がしづらい
  • 骨隆起により歯茎の粘膜が薄くなっていて歯ブラシなどですぐに傷がついてしまう

このようなことがある場合、骨隆起を切除することもあります。切除は部分麻酔のみで可能で、保険も適用されます。

結合組織移植・歯肉移植

結合組織移植(CTG)とは

CTG(connective tissue graft)は歯肉が痩せて薄くなっている状態や、抜歯後の歯を抜いた後にできる土手の陥没した部分がある場合に、上あごの口蓋から結合組織のみを採取し、歯肉が痩せている部分の上皮と骨膜との間に結合組織を移植し、歯肉を増やす方法です。
これにより、歯根面を覆う周囲の歯肉の厚みを増加させることができ、審美性が改善します。

遊離歯肉移植(FGG)とは

FGG(free gingival graft)は上あごの口蓋から上皮の付いた歯肉を切り取り、歯根の周りに移植する事により、露出した歯根を覆い、審美性を改善します。
歯肉をとった部分がしみる場合があります。約2週間程度で収まってきます。移植した部分は、治癒を良くするためにパックをしますが、治癒の状態によっては再度パックをすることがあります。
喫煙により術後の治癒が悪くなります。禁煙していただかない場合、予後の保 証はいたしませんので必ず禁煙にご協力ください。

クラウンレングス(ガムスマイル)・歯肉切除(ガムスマイル)

歯が小さすぎる場合は、歯肉切除、クラウンレングスニング(歯冠長延長術)での治療。歯の位置が下前方すぎる場合は、クラウンレングスニング+セラミック矯正、上唇があがりすぎる場合は、上唇粘膜切除術、ボトックス注射による治療になります。

上唇粘膜切除術

上唇と歯肉の間の粘膜を一旦切除し、上唇が上がらないように縫合する外科手術です。1回の施術で効果が長く持続します。

上唇粘膜切除術について

上唇粘膜切除術は、笑ったときや話したときに見える歯ぐきの幅を上唇と歯肉の間の粘膜を縫合することで調整するガミースマイル治療です。上唇粘膜切除術によって上唇を上がりにくくすることで、ガミースマイルを目立たなくします。

上唇粘膜切除術はこんな症例に適しています

ガミースマイルの原因には、筋肉に原因がある場合・骨に原因がある場合・歯に原因がある場合の大きく分けて3種類があります。
上唇粘膜切除術は、そのうちの筋肉に原因がありガミースマイルとなっている場合に有効な治療法です。
上唇と小鼻を引き上げる上唇筋の発達の強い方の場合、通常よりも笑ったときや話したときに上唇が上に引き上げられやすく、歯ぐきが多く見えてしまいます。上唇粘膜切除術により上唇の動く範囲を制限することで、ガミースマイルを改善することができます。

歯冠長延長術

歯冠長延長術(CLP)は、歯の大きさが小さいことでガミースマイルを生じている場合に適応される治療法です。
また、歯の大きさは通常でも、歯ぐきが歯に覆いかぶさっていることでガミースマイルを生じている場合にも適用されます。
歯冠長延長術は、上唇粘膜切除術やセラミック矯正といったほかガミースマイル治療とも併用されることが多い治療方法です。

歯冠長延長術

本来見えるべき範囲の歯を露出させることで、ガミースマイルを改善する治療です。
ガミースマイルの軽度~中度の症例で用いられる事が多く、歯を支えている歯槽骨の整形を同時に行います。

歯冠長延長術の特徴

歯の見える範囲が少ない・歯の大きさが小さい場合に用いられる歯冠長延長術ですが、ほかのガミー治療と併用されることも多いのも特徴のひとつです。
ガミースマイルは、歯の大きさだけでなく歯並びの悪さや上唇の筋肉の発達など、複数の原因が同時に起因していることが少なくありません。
例えば歯冠長延長術とセラミック矯正を一緒に行うことで、歯の大きさ・歯ぐき・歯並び・歯の形を同時に治すことができます。
また、歯冠長延長術と上唇粘膜切除術を一緒に行うことで、歯の大きさと歯ぐきの位置・上唇の動く範囲を同時に治療できます。
長延長術は後戻りしにくいことが大きなメリットです。例えばガミースマイル治療のひとつに歯肉切除による治療がありますが、数ヶ月で後戻りしてしまいます。
一方歯冠長延長術は後戻りの心配がほとんどなく、セラミック矯正などのほか治療を併用することで長く理想的な口もとをキープできます。美しく整えることもできます。

歯肉切除

一回の治療で終了。数カ月で後戻りします。

ボトックス注射

一回で約半年効果が持続する。手術不要。

矯正

時間はかかりますが、手術不要、自分の歯で治療できます。

唾石

唾液をつくる組織(唾液腺)の中に石が生じて、炎症が加わると痛みや発熱、はれなどの症状が出ます。唾液腺には、耳下腺(じかせん:おたふくではれる部分)、舌下腺(ぜっかせん:舌の下、くびからは触れない)、顎下腺(がくかせん:あごの下)がありますが、唾石が生じやすいのは顎下腺です。生じた石が唾液の排泄(はいせつ)をさまたげ、食事の際、痛みやあごの下のはれなどが起こります。
症状が慢性的にくり返されると、顎下腺はかたいしこりに変化します。治療は、石の除去や顎下腺の摘出です。浅い位置のものなら当院で摘出可能です。深い位置にあるものはより専門性の高い機関に紹介します。

歯根嚢胞・嚢胞摘出・歯根端切除

歯根の先に大きな膿ができ再神経治療が困難な場合、安易に抜歯してしまう歯科医院もありますが可能な限り自分の天然歯を残したい。そんな歯牙保存の為の手段となります。

外科的に嚢胞摘出し同時に歯根の一部を切断除去。場合により、同時に切断面からの根菅封鎖も行います。
嚢胞の取り残しが無いように手術用顕微鏡を使用して行うこともありあります。

材料や器材が進化したので一昔前と比べ予後が良くなりましたが歯根は短くなるので咬合力負担に耐えられなくなることはあります。
もちろん保存に努めますが保存不可能なこともあります。

とにかく大きな症状なく慢性的に進行するので注意が必要なのです。
・むずむず痛痒いような感じがする
・強く噛めない・咬むと痛みがある
・歯肉にニキビのような腫れがある

当医院ではこの歯根端切除+嚢胞摘出を数多く行っています。
保険診療で行う場合と自費診療で行う場合で若干内容が異なります。詳しくは1度ご相談にいらししてください。

粘液嚢胞

粘液のう胞とは

口の中の粘膜には小唾液腺という、唾液(粘液)を作り、粘膜を保護する器官があります。これら唾液腺のパイプがふさがってしまい、唾液がうまく出ていかず、隙間に漏れだした粘液が貯まってくると、粘膜かが盛り上がったように見えます。これを粘液のう胞といいます。
若い年齢でよく発生し、下くちびるの内側や舌の裏によくみられます。一般的に痛みはありません。原因の多くは誤って下くちびるやほほを噛んだり、歯ブラシやかたい食べ物などで口の中を傷つけたりしてできます。大きさは直径1cm 程度にまで大きくなります。つぶれて小さくなることもありますが、表面の傷が治るとまた唾液が貯まり、腫脹を繰り返す ことがあります。腫脹部に歯が当たりやすい方はその傾向が特に強いようです。また、小さなお子さんは気にして常に触ったり、噛んだりして、なかなか小さくならないことがよくあります。何度も腫脹消退を繰り返すと、粘膜と唾液を貯留している組織がくっつき、以前より固く大きくなる場合もあります。

治療方法

粘液のう胞は腫瘍(できもの)ではありませんので悪化することはありません。大きさに変化がなく普 段も気にならない場合は、大きさなどの変化があるまで経過観察でかまいません。
また、のう胞が2-3mm程度の小さい症例では、周囲の小唾液腺をかえって傷つけて、傷の方がのう胞より大きくなる可能性を考え、経過観察をしていきます。

手術(のう胞摘出)時期

経過をみても小さくならない、粘液のう胞が大きくて日常生活に問題が出ていることがあれば、外科的に 摘出することを検討します。のう胞内の唾液だけを抜いてもまた貯まってしまうことが多いため、基本的に は原因となっている小唾液腺を含めて摘出します。手術日を予約していても、のう胞がつぶれたり、小さくなったりした場合は摘出を行わないことがあります。また、風邪を引いたり、体調が悪かったりした場合も処置を延期することがあります。手術時には部分麻酔を使用しますが、1時間くらい口の中がしびれ、しゃべりにくくなります。手術直後は食事ができません。麻酔がしっかりと覚めて 2-3時間たつと食事ができます。手術中じっとしていられないお子さんの場合には、全身麻酔で手術することもあります。

手術方法、抜糸

手術時間はおおよそ30分程度です。
まず、のう胞周囲に部分麻酔をします。のう胞上の粘膜を切開し(図4―a)、粘膜と粘液を包んでいる 組織と腫脹の原因となっている小唾液腺を取ります(図4-b)。このとき、周囲の小唾液腺も一部取ることもあります。すべて取り終ったら、縫合し終了となります。人によっては縫合によって引きつれる感じがしたり2-3日腫れたりします。また、できている場所(下くちびるの神経の走行に近い場所)によっては、とった場所の周囲に麻酔が残ったような感じが翌日以降も続く場合があります。
傷跡は口の中なので他人に見えるものではありませんが、大きさによっては処置後へこんだりする場合もあります。また、手術直後はやや固くなることもありますが、時間の経過とともに気にならなくなります。食事は傷が治るまで(抜糸まで)柔らかいもの、刺激のないものを食べるなど、注意が必要です。歯ブラシも患部を避けるようにします。
およそ5日前後で抜糸をしますが、その前に強い痛みや違和感があれば診察をします。

小帯切除

小帯(上唇小帯や舌小帯)について

小児歯科医が赤ちゃんについて受ける相談に、小帯に関することがよくあります。
・健診で小帯が短いと指摘されたのですが、どうすればいいのでしょうか
・小帯を切るように言われましたが、いつ頃切ればいいのでしょうか
など、切除するべきかどうか、と、切除するならその時期についての2点に関するものがほとんどです。

お子さんの小帯の状態により、処置の方法や時期は様々で、決して同じではありません。
また診察したうえでなければ、対処法や処置の時期を申し上げることはできません。
ご心配なら、小児歯科専門医や乳幼児を多く診ておられる歯科医師に、相談されることをお勧めします。

ここでは不安を抱えておられる保護者の方へ、小帯の処置に関する目安の一つとして、また注意していただきたい事柄について、全国小児歯科開業医会の考えを示しておきます。

上唇小帯の異常による影響として
  • 歯に汚れがたまり、むし歯になりやすい
  • 歯並びや咬み合わせに悪い影響を与えることがある
  • 母乳をうまく飲めないことがある
舌小帯短縮症による影響として
  • 飲み食いが上手く行えないことがある
  • ことばの発音に支障をきたすことがある

上唇小帯異常の場合

小帯がかなり短いと、上あごの発育を抑制することがあり、歯並びに悪い影響を与えることもあります。
また上の前歯の間に隙間ができることがあります。歯磨きがしにくく、汚れがたまりやすくなり、前歯にむし歯ができやすくなります。
歯ブラシをするとき、小帯が傷つきやすく、歯磨きを嫌がることもあります。

舌小帯短縮症の場合

早期に切除が必要でなければ、発音や歯列に影響が及ぶかどうかを見て、切除が必要かどうかや切除をする時期を決めるようにします。
その理由は、月日の経過とともに、小帯の状態が徐々に改善され、切除の必要が無くなることもあるからです。
ただ、授乳に影響がある場合は、赤ちゃんの成長にかかわるため、早めの処置が必要なことがあります。早期に切除が必要な場合には、上唇小帯や舌小帯が短いことで、赤ちゃんが母乳をうまく飲むことができないようなケースがあります。母乳がうまく飲めない場合、母親の乳頭が陥没していたり、扁平であることに原因があることがほとんどです。
しかし、母親のほうに問題がなくても、上唇小帯や舌小帯に問題があって、乳首を深くくわえこめなかったり、充分母乳を絞り出せなかったりすることがあります。
このような場合は、赤ちゃんの成長に影響があったり、お母さんにも乳腺炎などの被害が出ることも稀にはあります。
小帯に問題があるとはっきりした時は、切除することも検討します。

授乳期に小帯が短くて心配される場合

舌小帯が短いと、乳首をうまく押し上げられず、母乳が飲みにくいこともありますが、飲み続けていると舌小帯が伸びて、授乳に支障が無くなることも多々見受けられます。
急いで切除を考えず、助産師さんたちとの連携のもとで、授乳の様子を見てからの判断が望ましいと思われます。
ある小児歯科医はこのようなケースでも、助産師による母乳の与え方の指導を受けてもらい、それでも授乳がうまくいかない場合などに限り、小帯の切除を行うようにしているとのことです。
小帯の処置の方法や処置の時期に対する考え方も、決まったものではないため、相談に乗っていただける小児歯科医とよくお話をされた上で、納得のできる方法を選択して下さい。

言葉の発音について、支障をきたす場合

舌がうまく動かなければ、発音に支障をきたします。しかし日本語は英語などと比べると、舌をまいて発音することが少ないので、支障の程度はやや少なくて済むと思います。
少し発音に問題がある程度で済んでいるのなら、治療に理解もできる年齢まで待つことがよくあります。
しかし日本と比べて欧米では、舌小帯が短いと発音しにくいことが多いため、早めに小帯を切除する傾向にあるようです。
歯並びに関しては、顎の発育への影響や歯列への影響を考えて、処置の方法や時期を決めるようにします。

上唇小帯、舌小帯とも、その処置の方法や時期については、考慮しなければいけないことがたくさんあるため、どの時期に何をする、といったようなことが言えないのが実情です。
担当医とよく相談していただければと思います。


このように、小帯の処置については、その状態やお子さんの年齢また協力度の違いで、方法や時期が異なります。
必ず切除しなければいけないとか、切除の必要はないとは決して言い切れるものではありません。
舌小帯の切除をしなくても、舌の機能訓練を行うことで、小ç帯が伸び切除の必要が無くなることもあります。
また、舌小帯が短いと、話すときにうまく舌が動かず、滑舌が悪くなることがあります。
また物を食べるとき、舌が上に持ちあがらないため、食べ物を口の中でうまく回せず、正常な嚥下機能がはたせないこともあります。

心配な方は小児歯科に精通された歯科医師に相談の上、対処されることをお勧めします。

口腔粘膜疾患・白板症・紅板症・口内炎・アフタ・舌癌・口腔カンジダ

診断、治療が可能。必要に応じて専門機関を紹介します。

顎関節症・スプリント治療

① 筋の硬直の改善
② 顎関節の位置のズレを治療
③ 咬合性外傷の予防
④ 過度な歯ぎしり・くいしばりの予防

歯ぎしり・くいしばりの治療とスプリント治療

人は無意識のうちに歯ぎしりやくいしばりをしてしまうことがあります。
過度にその状態が続くと、上下の歯がずっとこすりあってしまい、歯の磨耗が起きてしまいます。また、歯の切端が削れてしまいます。さらに歯並びなどの問題が加わると、特定の歯だけが強く接触してしまうこと(咬合性外傷)もあり、その歯に過大な力がかかり負担をかけてしまいます。

このような弊害を取り除くため、スプリントを使用し特定の部位だけでなく歯全体に歯ぎしりや、くいしばりの力が均等に分散されるようにしていくことができます。
人は口を動かす時などは上下にカチカチ噛むだけではなく、歯ぎしりのように左右にも動かしたり運動します。これらの運動をする事がスムーズに行えることが理想的であります。
しかし、歯並びが悪くスムーズに運動することができなくなり歯に負担をかけてしまったり顔の周りの筋肉も運動ができないことによって硬直を起こしてしまったりします。

スプリント治療の効用

スプリントをいれることでスムーズに左右に顎を動かせるようになります。
スプリントをしばらく使用していき、筋の硬直を取り除いてあげ、顎の関節の位置が理想の位置に近づいたら、その位置を目標に矯正やかぶせもので歯の咬み合わせの治療をすることで、スプリントを使用しないでも正しい位置関係で噛むことができるようになります。

ボトックスによる治療

ボトックス治療(ボツリヌストキシン治療)とは?

ボツリヌストキシンはボツリヌス菌から抽出されるタンパク質の一種で神経に作用し、筋肉の働きを柔らかく緩めた状態にする作用を持ちます。
ボツリヌストキシン注射はこの作用を利用して行うもので、簡単に言えば注射した部分を働かないようにする事で、強すぎる筋肉を緩め食いしばり・歯ぎしり・顎関節症を改善するという効果を得ることが出来ます。
ボトックス治療は、シワとりのイメージですが、医科領域では、病状によっては保険適用され、厚生労働省認可の安全な商材による治療です。

歯科におけるボトックス治療のメリット

顎関節症などの緩和
以前はマウスピースが必要で、日常生活が不便でした。咬筋の働きを弱めることにより、顎関節に 負担をかけず簡単で楽に治療できます。
口周りのシワ改善
筋力を弱めることで口元のほうれい線を目立たなくさせ、顎の梅干しシワや口周りのシワを解消する効果があります。
エラの改善
咬筋が強く緊張することで大きくせり出し目立つエラを、ボツリヌストキシン注射により緊張を緩 和し解消することができます。
その他副次的効果
咬筋の緊張緩和による肩こり・頭痛の改善、小顔効果、詰め物・かぶせ物の脱落防止

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