歯周病とは?
歯周病というとお年寄りの方の問題だと考えている方が多いのではないでしょうか。
しかし実際には、20代で74%、30代で81%の方が歯周病になってしまっています。歯周病は多くの人が現在直面している問題です。
歯周病は歯の根元に着いた汚れや歯石が原因で、歯を支える骨や組織に炎症が起きる事で骨が溶け、最終段階まで進行すると歯がグラグラになってやがて抜けてしまう病気です。歯ぐきの検査、歯石の除去、クリーニング、必要であれば歯周外科手術も行うことで、歯周病の進行をコントロールしていきます。
しかし中でも一番大事なのは、「ご自身で行うセルフケア」です。毎日来院して汚れを取るわけにはいかないので、家でのセルフケア(ブラッシング・ホームケア)が歯周病治療の成否を9割方決めると言っても過言ではありません。
当院では通院中・メインテナンス移行後もご自身でしっかりとプラークコントロールできるように、最初の段階で歯茎の検査、ブラッシング指導等をさせて頂いております。
歯周病の症状とは?
基本的に初期は痛みなどの症状なく進行する為、気付いた頃には顎の骨が溶けているという事もある恐ろしい病気です。
こんな症状があったら要注意!
- 歯磨き時に歯ぐきから血や膿がでる
- 歯磨きをしっかりしているのに口臭がする
- 口の中がネバつく
- 歯がグラグラする
- 歯ぐきが赤黒い
- 歯ぐきが腫れている感じがする
歯周病進行のステップ
歯肉炎
歯の周りに汚れ(プラーク)が溜まって歯ぐきが赤く腫れて炎症を起こした状態です。
汚れを除去する事で歯ぐきの炎症は治まります。
初期歯周炎
歯に付着している汚れに唾液中のCaやPが沈着して固い歯石になり、歯周組織に炎症が起きている状態です。
中等度歯周炎
歯石が歯周ポケットの深いところまで形成され、炎症により歯を支える骨が溶け始めている状態です。
重度歯周炎
骨が溶けた量が著しく、支えを失った歯は揺れてしまいます。さらに進行すると歯が脱落してしまう事もあります。