子供の歯を守る(小児歯科・親子予防)
お子さんが、学校検診で虫歯と言われた、また歯磨き中に歯が黒くなっているのに気がついたといったようなことがあると思います。虫歯の場合は虫歯を取り除く処置が必要になります。
しかし、歯医者さんに初めて来るお子さんはこわいという気持ちが少なからずあると思います。
その場合はまずはこわいという気持ちを少しずつ減らせるよう、歯医者の環境や器具に慣れていくところからスタートさせて頂きます。
泣いてしまうお子さんもまずは当院に来られるような環境作りから始めています。
①歯医者さんの雰囲気に慣れてもらう
歯医者さんに初めて来院される時は、緊急時以外はすぐに治療をしません。
お子さんとしっかり向き合い、「診療台に座る」「器具を触ってもらう」練習をします。
とにかく歯医者さんの雰囲気に慣れてもらう、そして私たちと仲良くなってもらうことから始めます。
②痛くない、不快感の少ない治療(無痛治療)
お子さんも大人同様に、「痛み」を感じると歯医者嫌いになってしまいます。そのため、当院では次のようなステップを踏んで、可能な限りの無痛治療を実施しています。
痛みを和らげる表面麻酔
痛みを和らげる表面麻酔を塗ることにより、注射針を刺す時の痛みを緩和します。
痛みを感じにくい極細注射針
針が細ければ細いほど、針を刺す時の痛みは少なくなります。当院では現在発売されている中で一番極細の針(33G)を使い注射することで、痛みを抑えます。
注射器をなるべく見せないようにする
注射器が視界に入ることで、恐怖心をお子さんに抱かせてしまう場合があります。そのためなるべく注射器を視界に入れないよう上手く麻酔することで、リラックスして治療を受けてもらいます。
虫歯にならないように
虫歯になってしまった場合は虫歯を取り除く治療が必要ですが、虫歯にならないように予防することもとても大切です。
定期的にフッ素を塗布したり、6歳臼歯、12歳臼歯といった6歳、12歳頃に生えてくる大人の歯にシーラントという処置をして虫歯を予防することができます。
シーラントとは?
虫歯は歯の溝から進むことが多いので、奥歯の溝に白い詰め物をうすくすることで溝を埋め、溝から虫歯になりにくくする処置のことです。この処置は歯を削る必要はありません。また、噛み合わせに影響がないよう薄く塗布しますので、噛み合わせの心配も不要です。
乳歯の奥歯2本(計8本)や6歳臼歯、12歳臼歯に行います。
お母さん、お父さんが子どもの歯を守る
もちろん、お子さんの力だけでは虫歯を予防することはできません。歯医者で虫歯の治療が終わったから、予防処置をしてもらったからもう大丈夫だろうと安心してもいけません。
お母さん、お父さんがきちんと歯磨き、または大きくなっても仕上げ磨きをし、小さい頃から食習慣にも気を配ってあげることが大切です。
いくら歯医者さんで虫歯予防の処置をしても、お家できちんとケアできていなければ虫歯になってしまいます。
そのために、歯磨きのやり方、フロスの使い方、食習慣についてもきちんとご指導させて頂きますので、お母さん、お父さんも一緒にお子さんの歯を守っていきましょう。
小児歯科・親子予防についてのよくある質問
乳歯が生えてきたら歯磨きをしましょう。
最初はなかなか思うように磨かせてくれませんが、歯磨きの音楽テープやビデオを利用するなど、楽しく磨けるように工夫しましょう。習慣づけることが大切です。
いきなり治療をすることはあまりありません。
無理やり治療するのではなく、まずは歯医者さんに慣れて頂きます。慣れてきてから徐々に治療をしていきますので、一度いらしてみて下さい。
乳歯でも永久歯でも生えて間もないときはフッ素の効果は高いので、歯が生えてきたらできるだけ早い時期から歯医者でフッ素塗布をすることをお勧めします。
もちろんです。当院では、お子様も安心して通っていただけるような環境作りをしております。
また、泣いて嫌がってしまうお子様もいらっしゃいますが、無理に治療を進めることもしません。優しく声かけしながらお口の中を拝見していきますので、是非一度いらしてください。
何歳からでも大丈夫です。お口の中で気になることがあればご来院ください。
初めは恐怖心は誰にでもあります。慣れない場所や人を怖いと思ってしまうことは多くのお子様にあることだと思います。
当院では、お子様に合わせてまずは練習から始めて、お母様に理解と協力を得て治療を行っていきます。お子様のペースに合わせた丁寧な治療を心がけておりますので、一度ご相談ください。